2013年3月15日金曜日

3/15 卒業式を行いました。

  前夜までが嘘のように晴天になりました。
 5年生が受付や案内、式前のビデオ上映のカーテン係などを担当し、10時に卒業式を開始しました。卒業証書授与では、一人一人が決意表明をしたあと、証書をもらいます。












 その後、5年生の係から花を受け取り、家族へ言葉を添えてプレゼントをしました。












 石川市長の祝辞や菅原教育委員のあいさつが終わると、卒業生と在校生・保護者・先生・来賓がステージ中央で対面し、式後半のスタートです。司会は先生から5年生にバトンタッチします。初めは在校生各学年からの呼びかけと歌。












 続いて呼びかけは6年生へ。この台本は6年生一人一人の言葉をつないでつくったものです。1年生からの思い出、先生方や家族への感謝、これからの決意が43人の自分の言葉で述べられました。担任の先生や教えてくださった先生には感謝の呼びかけがサプライズでありました。先生方には内緒で練習していたのでした。











6年生最後の合唱「コスモス」。














最後に、参加者全員で6年生への励ましの校歌を歌い、式は終了しました。












 涙、涙の卒業式となりました。卒業生と保護者のみなさんはもとより、在校生や先生方もともに涙しました。6年間で学んだ成果と感謝を言葉と歌で懸命に表現した6年生、それに応えようとした在校生の姿に胸がいっぱいになりました。

 涙の後は笑顔です。在校生に見送られ、6年生は校舎をあとにしました。6年生の保護者のみなさん、本当にありがとうございました。

















最後に、私の式辞を紹介いたします。
 


グラウンドを覆っていた雪もようやくとけはじめ、長かった冬も終わりを告げようとしています。本日、出戸小学校の卒業式を挙行するにあたり、石川市長様をはじめ、たくさんのご来賓、保護者の皆様にご臨席いただきましたことに、まずもってお礼申し上げます。

四十三名の卒業生のみなさん、ご卒業おめでとうございます。一年前、担任である二人の先生とこんな話をしました。「卒業式で、一人一人が自分の言葉で決意をしっかり言えることを一年間の目標にしよう。」今、みなさんがその期待によく応え、りっぱに発表してくれたことをとてもうれしく思います。そしてみなさんは、今日の卒業式後半の、在校生や保護者の皆さんへの呼びかけも、自分たちの言葉でつくりあげました。私が皆さんと過ごしたのは2年間でしたが、小学校生活最後の日まで、自主的な取組に挑戦したみなさんを、本当に誇りに思っています。

 さて、今年度は、この卒業式はもとより、たくさんの新しいことに挑戦した一年でもありました。グリーンランドまで歩いた、雨の中のなべっこ遠足、白神山地や岩館海岸での体験学習も今年度初めて行いました。また、出戸地区で働く人たちを訪問したり、先輩たちに学校にきていただいて、生き方について学ぶ学習もしました。男鹿南中学校にでかけ多くの先生方に授業を見ていただいたこともありました。 

 しかし、困難もたくさんありました。運動会のたまおくりの練習で、ちっともいうことを聞かない下級生たち。集団登校でも、そろって歩けずに、時々先生方から叱られましたね。でも、みなさんは、粘り強く、我慢強く、下級生ができるまで言い聞かせたり、言葉をかけてくれました。
 そして、学習発表会の全校合唱。歌が覚えられず、先生たちがもうこの曲はやめようと提案したとき、絶対にこの曲を歌うとがんばったのはみなさんでした。その後、全校集会で下級生へ呼びかけたことで合唱は大きく変わりました。当日、聞く人に大きな感動を与えた合唱になったのはそんなドラマがあったからだと、今改めて思います。

先週、6年生を送る会が行われました。各学年の発表の後、6年生全員で一人一人の先生方に群読で感謝の言葉を述べているのを聞いていた在校生は、あこがれの目でみなさんをじっと見つめていました。今年みなさんが挑戦した様々なことを、今、後ろに座っている在校生は、5年生を先頭に、きっと引き継いでってくれるものと確信しています。

 さて、中学校へ旅立つ皆さんがいつまでも心にとめておいてほしい光景をお話して、挨拶の締めくくりにします。それは、昨年9月に、みなさんと一緒に白神体験センターで見た、夜空です。全員が息をのむような光景でした。星はこんなにもたくさんあるのかというほど、空いっぱいに広がる満天の星。天の川が、真っ黒な海の向こうにかすかに見える男鹿半島へと落ち込んでいました。私も、生まれて初めて見るすばらしい夜空でした。そして、私はその時、まるで星が自分を見守ってくれているような不思議な感覚にもとらわれました。卒業式の最後にみなさんが歌うコスモスに「光の声が天高く聞こえる。君も星」という歌詞があります。あの星空を見たみなさんには、その意味がきっとよくわかることでしょう。
 

 みなさんの行く手には、たくさん努力しても、誰からも認められないこともあるかもしれません。でも、そんな時、あの夜空を思い出してください。だれも見ていなくても、誰もみとめてくれなくても、星たちはきっとみなさんのことを見ているはずです。また、まちがったことをしたときに、誰も見ていなくても、星たちはきっとわかっています。あの夜空をいつまで胸にいだいて、これからの人生を歩んでほしいと願っています。

 最後になりました。保護者の皆様に、お祝いを申し上げます。この後、子どもたちは中学高校と思春期まっただ中に入りますが、こんなにもがんばれる子どもたちです。高い壁や困難にぶつかっても、みなさんの支えがあればきっと突破できると信じております。
 それでは、卒業生の皆さんとの別れの時が近づいてきました。これからも、自分の夢や希望に向かって、挑戦する心を忘れずに歩んでいくことを期待して、わたくしの話を終わります。

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